モノクロ

柳井伸彦

3つの気持ちで過ごしてゆく

・反応が欲しいという気持ち

・純粋に描く(創作する)ことが楽しいという気持ち

・今の状況に感謝して、幸せであることを常に自覚しながら過ごそうという気持ち


こうして日々を過ごしています。

そのうち1つ目はネガティブな気持ち、あと2つはポジティブな気持ち。
ずっとひたむきに続けていって、頑張ってらっしゃるこの業界の同じような境遇の方々は、
このポジティブの面を上手なバランズで保てている人たちなのかも知れません。
そしてネガティブな部分も逆にガソリンにする。

僕もずっとそうして頑張っているつもりではあるんですが、
根本的な性格が、そういう部分に合ってないんだろうなとも思います。

「そんなことはあとから何かでついてくるかもしれない、とにかく今に感謝して、楽しく過ごそう」
という気持ちで常にいるのですが、
やっぱりたまに
「やっぱでもなぁ・・・これって今誰に向けて描いているんだろう、楽しみにしてくれている人たちは
どれほどいるのだろう」
なんて気持ちがひょこっと顔を出してしまうことがあって。
まず描くことの楽しさ、描けることのありがたさ、この一番大事な部分をそんな気持ちが
冷やかそうとするんですね。

だめですね。根本的によくないんですね。

『たとえ少しでも待ってくれている人がいる。』


魔弾のときからそうでした。
じつは「その人たちのためだけにでも描こう」とさえ思って
執筆している作家さんはそう少なくないと思います。

そんな存在の方たちへ。ほんとにありがとう。




さて。シャーペンとケシゴム。そしてタブレットペン。

今日も描きますか。




テーマ:漫画 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2019/02/25(月) 16:56:35|
  2. シゴト
  3. | トラックバック:0

思ったこといろいろ

どうもお久しぶりです。

まさかと思った事でしょう、そうでしょう。
このSNSが隆盛を誇るご時世、こういったブログは
一度更新が途絶えると決まってもう二度と息をしなくなるものです。
だが!
もはや誰も見ていないであろうブログを
気まぐれで更新してみます。

とはいえ、
えらいもので、これだけの月日が空いても漫画家という職業は日常生活で
何も特筆するものが生まれないんだと驚くばかりです。

はい、そうです。ただただ机に向かうばかりです。
でもそれがどれほど幸せなことだろうと、
日々実感しています。

8月に入って思うことは、
漫画を描くということをお仕事にさせていただいて、
はやくも7年が経つんだなということです。
丁度これくらいの時期だったと思います。

未だに僕にはあまりプロとしての自覚が無くて、
漠然となのですが、「10年やれたら何かが見えてくるんじゃないか」
つまり、少しは自覚がもてるんじゃないか、自覚と言うか、もう少しカッコよく
いいますと、誇りのような、自信のようなものが持てるんじゃないかと思っているんです。

僕の中では親しくさせていただいている周りの作家の方々が、
誰であれ尊敬すべき「先生」なんです。

奥さんと日常の会話をする中では、僕に近しい作家の方々でも、未だに皆
「○○先生」と、“先生”を付けて話しています。
逆にいつまでたっても距離を空けているように思われるかも知れないんで、
知り合った作家の方には、直にお会いするときはなるべく「○○さん」とお呼びするように
してるんですが、どうにも慣れないんですよね。

長年漫画家の「先生」に師事するアシスタントであったというのも大きいかも知れません。

ある意味いいことだとは思うんですけどね。
悪い部分で言えば、卑屈になりすぎるというのは良くないなと思います。

最近はずっと「承認欲求」について考えます。
人間と言うのは「人と比べる」ということが世の中の全ての敵であり、
しかしもう一方では繁栄に繋がっているんだなと、
足りないオツムで偉そうに考えていたり。

漫画を初めて連載できるとなったとき、
僕はもう何もいらない、こんな幸せなことはないと
思ったものでした。

「絵を描いてお仕事にできる」ということ、
ただそれだけで本当に満足でした。
それが一番の夢だったはずです。

ですがこれが人間なんですね。
まてよ、僕がそうなのか?
いえ、・・・たぶん僕くらいの立場(認知度)の作家の方々は
皆抱いてるんじゃないかと思います。少なからず。

今度は「承認欲求」が出てくるんですね。
これが最近はやっかいで、どれだけ真っ当な言い訳で
丸め込んでも、心の奥底にくすぶるこの真実はなかなか完全に消せるものじゃ
ありません。
それにとらわれちゃいけないことは分かるんです。
「描くことを楽しむ」という一番の幸せを忘れちゃいけない、
描くことが、承認欲求(しかもその欲求は「いつかもしかしたら満たしてくれるかも知れない」という
長い未来の不確かな、曖昧な期待)を満たすための過程になっちゃいけない。

でもそんな大切で当然のことも、くすぶる真実の前では「言い訳」になっていってしまうんです。

久々に本屋に行きました。
自然と足を運ぶ漫画コーナー。
そこで見る光景にいつも圧倒されます。

「こんなに沢山の漫画が今はあるんだ!」と。
いつも思います。
この中で僕は目立たなきゃいけないんです。
そりゃあ無謀な話ってものです。
そりゃあ生半可なことやってちゃ埋もれるばかりです。

こういうお話をしたくても今まではずっと話さないでいました。
というか話さない人のほうが殆どですよね。
なぜなら、全部僕が言ってるこの悩みは、「知らねぇよ」で片付くからなんです。

漫画と言うものは、いえ、「娯楽」と言うものは、
「面白ければ」、「上手ければ」、おのずと目立つからです。有名になるからです。
売れるからです。

僕が言っていることは、自分の力量のなさをさらけ出してるに過ぎないんですよね。

それに筆で表現するものは筆だけで語ればいいし、
なにしろカリスマ性を持った方は日常を語りません(笑

単純に「かっこ悪い」ので嫌だったんです。


でもそうですね、なんでしょう。
もう言っちゃおうと(笑)
ほぼ見られていないブログというのもあって、
日記のようにつづってみようというのもありますけど、
どれだけかっこつけてみても、今のこの悩みはくすぶり続けるままだろうと
思ったんです。

このブログだけでも、今のありのままの気持ちを素直に
つづってみようかなと思ったのでした。

ただ、前述で「人類の繁栄」と大仰に記したように、
この「承認欲求」というのは良い所もあるのかなと思っています。
それが向上心に繋がると思うからです。
ですからこの欲求が健全な、ポジティブな方向に向かえば
いいんだとおもうんです・・・・が。
なかなかそんな清清しいものじゃないんですね、人間というものは(笑

描くだけで楽しい。それはまぎれもなく本当です。
ただ、思い起こせば、漫画家になられた方は皆ほとんど経験しているんじゃないかと
思うんですが。
それは学生のとき、最初は近くの友人2,3人を楽しませたくて自由帳に、ノートに、
テストの裏に、漫画を描いたんじゃないでしょうか。
今思えば友人の気遣いだったかも知れませんが(笑)それでも
そこには直に友人の笑顔が、感想がその場で聞けたはずです。
それが楽しくて嬉しくて仕方がなかった。
もしかしたらあの時の嬉しさには、漫画を職業に出来た今でも
ある種勝てないかも知れません。

やっぱり反応が欲しいんです。褒められたいんです。
認められたいんですよねえ。

これこそが人間なんですね。


今はそんなことをよく考えながら、
それでも幸せを、楽しさを、きちんと大切にしながら日々を過ごしています。

仕事のことで言えば、そうだ、
最近とうとう僕もペン入れがデジタルになってしまいました。

今度はそんな事を日記にしてみますね。


それではまた。

ほぼ居ない訪問者へ。

ありがとうございました。

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  1. 2018/08/25(土) 23:30:43|
  2. シゴト
  3. | トラックバック:0

なにも目新しいことがないんですが。

特筆することもないんですが
更新しとこうそうしよう。

たんたんと描いております。

わんころが居ないんで最近はしょっちゅう外食をしております。

いやぁ、あまり沈んだことを書くのもあれなんですけど、

発見といいますか、学んだことといいますかね、

自由は寂しいんだってことに気が付いたというか、
感じまして。

これってすごいなーと。

考えさせられるわけです。



ああ、そうだ。

ヒメノスピアの単行本なんですが、
来年頭辺りにどうやら出していただけるようです。

よかったよかった。

やっぱりカタチになるっていうのは
本当に嬉しいことだなと思います。
創作することの醍醐味ですね。
ただただ、ありがたいです。

さて。

今年ももうあとひと月ちょっとですか。

うひぃ~・・・

せっせとやりますか。

テーマ:漫画 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2017/11/19(日) 01:38:54|
  2. シゴト
  3. | トラックバック:0

よくわからないのです。

涼しくなってまいりました。

夜の虫の音も秋らしく変化してきましたね。

秋は一番好きな季節なんです。
気候が完璧といいますか。
ほんと、めちゃくちゃ心地よい天気だなと
思うときが一番多い季節だと思うんです。

でもなんか寂しいんですよね。
なんでだろう。
夏のにぎやかな感じが終るからですかね。

どうでもいいですね。

とりあえず相変わらず原稿原稿の日々なんですが、
僕の作業ペース、魔弾の2巻あたりからたぶん
変わってないんです。
一日のノルマが増えないんですね。

でも実を言うと、
魔弾の頃って、トーン以外の作画に関しては
ほとんど自分一人でやってたんです。

あの戦場の合戦、馬、城、キャラの超絶めんど・・・いや、
ハイクオリティな衣装と武器、
それこそ効果線、フキダシ、枠線まで、「描くこと」に関しては全て。

なのでたまに「もう無理!もう絶対無理!」ってときだけ、
泣いて強力な助っ人様方にお願いしておりました。

で、今はそれに比べて、
まず背景は全てアシスタント様にお任せしていまして、
(素晴らしいスタッフに恵まれております。)
枠線や効果線もお願いできるようになりました。

なによりもうひとつ大変なネーム作業は、
原作の村田先生がなさっておられます。

これはもうあれなんだと。
やっときたんだと。
僕にも月に何日かは遊べる日が。

・・・それが、
びっくるすることに全く変わらないんですね。

すみません、前々からこの事は語りたかったんですが、
やっぱ長くなりそうなのでこのあたりで終ります。

とにかくデジタルにしたこともそうです。
時間の短縮にはなっていないんですね。

恩恵は受けてます。
クオリティはさらに良くなっていってると個人的には感じています。

でも僕の作業ペースは変わらなかったんです。

大前提として、
僕の至らなさ、未熟さ、効率の悪さはあるとして、

一応結論として出たのは、
やっぱ時間があればその分こだわっちゃうんじゃないかと思うんです。
自分のことなのに、「じゃないか」っていう曖昧な言い方になっちゃうんですが。

だめだなと思うんですが、曲げられない。

効率的になれないのは、ある意味漫画家には
向いてないのかもしれません。

そんな葛藤を抱えつつ、、、

とりあえず今日もペンを握ろう。
そんな毎日です。


今月発売のヒーローズには7話が
載っています。

セブンイレブン
に置いてあります。

よろしくどうぞ。

テーマ:漫画 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2017/09/13(水) 01:02:44|
  2. シゴト
  3. | トラックバック:0

イラスト

実は僕、すんごい前のことになるんですけども
イラストを描いていたんです。

公式から発表があれば、その後で
「じゃーん!実はそうなんで~す!」などと言いつつ
つぶやいたりしようかなーなんて思っていたのですが、
とくにこれまでに、僕のイラストに関しては触れられる事も無かったようでして(…ぐすんっ)

と、いうことで!
この場にてでもあげさせてください。

誰でもご存知のゲーム、
「ファイアーエムブレム」のトレーディングカードゲームがあるんですが、
それのイラストのお仕事をさせていただきました。

「ファイアーエムブレム0(サイファ)」の第9弾目となる
パッケージです。

描かせていただいたキャラクターは、
ジェミー(下級職)
ジェミー

と、
ティーナ(下級職)
ティーナ

の2枚分でした。

いやぁ、すごく大変だったんですけど、
とっても勉強になりましたし、とても新鮮で楽しかったです。

ちなみにカードもいただきました。
こんな感じになるんですね~。
ka-do.jpg

・・・うん、けっこう隠れちゃいましたね(笑)

この情報量を見越してキャラの配置、ポーズも、
もうちょっと考えるべきだったのかなーとか。
イラストのお仕事って、一枚の絵にそれだけの
要素が詰まってる大変なお仕事なんだなと、
いい経験になりました。

また機会をいただけることがあるなら
こういったお仕事もやってみたいですね。

テーマ:漫画 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2017/08/20(日) 01:53:20|
  2. シゴト
  3. | トラックバック:0
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